伏黒甚爾 (ふしぐろとうじ) なぜ強い? 天与呪縛とは [呪術廻戦]

呪術廻戦「伏黒甚爾 (ふしぐろ とうじ」降霊の再登場シーン
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

芥見下々先生の人気漫画「呪術廻戦」に登場する”縛り”の一つ、「天与呪縛 (てんよじゅばく)」とは何なのか? 呪術廻戦の中でも天与呪縛の最たる強さを持った「伏黒甚爾 (ふしぐろ とうじ) / 旧姓: 禪院)を例に分かりやすくまとめました。

伏黒甚爾(ふしぐろとうじ)は、呪力を生まれながら持たない体で、高専時代の「夏油傑」を圧倒する力を誇り、最強の呪術師「五条悟」をも瀕死にまで追い込んだ「天与の暴君」。伏黒甚爾が持つ「天与呪縛」と「フィジカルギフテッド」の違い、「天与呪縛」を生まれながらに持った他のキャラクター、そもそも”縛り”とは何なのか?など含めてご紹介。

呪術廻戦における「縛り」とは何なのか?

呪術廻戦の世界における縛りとは、特定の条件や制約を自分自身、あるいは他者に課すことで、その対価として力を得られる仕組み(システム)を指します。

自らを意図的にパワーアップさせる事も可能な「縛り」は非常に重要な要素となっており、呪術廻戦の様々な場面に登場します。「縛り」は、自分自身に設定するのが一般的(七海建人の時間外労働など)ですが、宿儺が虎杖悠仁と「契闊 (けいかつ)」を結んだように他者と縛りを結ぶことも出来ます。

ただし、他者との縛りは非常に高度とされており、また他者との縛りを破ると厳しいペナルティが課せられるため、手練れな術師ほど慎重に行います。(偽夏油傑・真人とメカ丸の縛りなど)。本記事では、この「縛り」の中でも特に特異なものである「天与呪縛」に焦点を当て、アニメ「呪術廻戦」第2期で大活躍する「伏黒甚爾」を例に、”天与呪縛”について掘り下げます。

天与呪縛のフィジカルギフテッド「伏黒甚爾 (ふしぐろ とうじ)」

©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

生まれながらの縛りの一つ「天与呪縛 (てんよじゅばく)」とは?

「天与呪縛 (てんよじゅばく)」は、呪術廻戦における特別な「縛りの一つ」で、自らが進んで制約を科したわけではなく、生まれながらに科される先天的な「縛り」のこと。

本来、呪術廻戦においての「縛り」とは、呪術師が自分に何らかの制約を科す事で、自らをパワーアップさせるために使いますが、「天与呪縛」では、「呪力を持たない身体」「呪力の欠如」「身体的欠損」など自分ではどうしようもないデメリットを抱えて生まれてくる代わりに、「天与呪縛」の恩恵により強大な力を得ます。

©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

天与呪縛を与えられたキャラクターは誰がいる?

呪術廻戦の中で「天与呪縛」を持っているのは、「伏黒甚爾 (ふしぐろ とうじ)」「禪院真希 (ぜんいん まき)」「究極メカ丸 (与幸吉)」の3名です。

伏黒甚爾は、”呪力が完全に0”という縛りにより「天与呪縛のフィジカルギフテッド」を得て、生身の人間とは思えぬ速度・膂力を持ちます。禪院真希は、”呪力の欠如”という縛りで身体能力が上昇していましたが、後に真依の死をキッカケに「天与呪縛のフィジカルギフテッド」を得ます。また、京都校のメカ丸は身体の欠損により「広範囲に及ぶ術式と呪力量」を持っていました。

五条悟を圧倒する「天与の暴君」伏黒甚爾

©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

「天与呪縛」と「フィジカルギフテッド」は何が違うの?

「天与呪縛」と「フィジカルギフテッド」は、いずれも呪術師が”縛り”により能力が向上した者を指す名称ですが、厳密には違いが存在します。

まず「フィジカルギフテッド」は、”呪力0”という縛りの天与呪縛によって身体能力が生身の人間とは思えぬほど向上した超人を指す言葉です。代表例は、「伏黒甚爾」。

また「天与呪縛 = フィジカルギフテッド」というわけではなく、「天与呪縛」の恩恵は人それぞれであり、”フィジカルギフテッド”と評される人物は少なく、作中では「伏黒甚爾」と「禪院真希」のみ。

項目 天与呪縛 フィジカルギフテッド
対象 呪術師全般 特定の呪術師
影響 呪力や術式範囲など多岐にわたる 身体能力の向上
代表的なキャラクター メカ丸、禪院真希 伏黒甚爾、禪院真希(第148話以降)
  • 天与呪縛: 生まれつき呪術師が持つ特殊な「縛り」の事。この縛りによって、呪力や術式範囲など様々な強力な能力を得ることができますが、常に何らかの制約が伴います。
  • フィジカルギフテッド: 天与呪縛によって、超人並に身体能力が高まった呪術師(例えば、伏黒甚爾や禪院真希)を指します。「フィジカルギフテッド」を持つものは、”呪力が0”という一般人よりも劣る呪力を対価としています。

伏黒甚爾(ふしぐろ とうじ)が持つ「天与呪縛」の強さは?

©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

「天与の暴君」と呼ばれた「伏黒甚爾 (ふしぐろ とうじ)」の強さは、高専時代の夏油傑を完膚なきまで叩きのめし、六眼と無下限呪術を持つ五条悟にも一度勝利する上、死の一歩手前まで圧倒した力を所持しています。

さらにアニメ第35話「降霊」や、原作コミックスを第11巻 第94話〜第97話で描かれた「オガミ婆」の降霊によって復活した際には、1級呪術師「七海建人」、特別1級呪術師「禪院直毘人」、禪院真希らが苦戦する特級呪霊「陀艮 (だごん)」を相手に、たった1人で蹂躙し、あっという間に祓ってみせました。

突如として現れた「伏黒甚爾」

© 芥見下々/集英社

この事実から、「伏黒甚爾」の実力は特級以上である事は間違いなく、死の手前で覚醒した五条悟が初出しであった「虚式茈(きょしきむらさき)」で何とか伏黒甚爾を倒した事からも、「特級以上の強さを誇り、五条悟と良い勝負が出来る強さ」という芥見下々先生ならではの絶妙なラインと言えるでしょう。

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呪術廻戦「伏黒甚爾 (ふしぐろ とうじ)」に関する天与呪縛のまとめ

伏黒甚爾(パパ黒)は、非術師でありながら特級以上の強さを誇る

オガミ婆によって復活した「伏黒甚爾」の場面写真

©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

  • 「天与呪縛」は、生まれながら課せられた縛りの一つ
  • 「天与呪縛」によって、身体能力向上や術式拡大・呪力量上昇など力が増す
  • 「天与呪縛」を持つキャラクターは、「伏黒甚爾」「禪院真希」「メカ丸」の3名
  • 「フィジカルギフテッド」は、”呪力0”の縛りの「天与呪縛」によって超人並みにパワーアップした人を指す呼称
  • 「フィジカルギフテッド」が付与されたのは、「伏黒甚爾」と「禪院真希」のみ
  • 「伏黒甚爾」の強さは、特級以上であり条件によっては五条悟をも苦しめるほどの強さを誇る
呪術廻戦「伏黒甚爾 (ふしぐろ とうじ」降霊の再登場シーン

©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

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