大人気漫画「呪術廻戦」のコミックス7巻分という長期に渡り描かれた重要なストーリー「渋谷事変」とは何か、誰が計画し、何のために起きたのか分かりやすくまとめました。
アニメ第2期でもついに描かれる「渋谷事変」の発生理由、目的、生存者と犠牲者、原作漫画では何巻何話から何巻何話まで掲載されているのかネタバレ有りでご紹介。
※本記事は「呪術廻戦」に関する重要なネタバレを含みます。
呪術廻戦「渋谷事変」とは? なんなのか
呪術廻戦の「渋谷事変」とは、2018年10月31日のハロウィンに渋谷で発生した”帳”から起因する大規模な対立事件です。
この事件の目的は主に、「五条悟の封印」を目的とした呪霊と呪詛師が企てたものです。もう一方で「五条悟が封印」されてからは、「五条悟」を救出しようとする呪術師という「呪霊・呪詛師 VS 呪術師」の二つの勢力が激しくぶつかり合う形で展開されました。
また渋谷事変の首謀者である偽夏油(夏油傑)と特級呪霊たちは、五条悟を封印するだけでなく、両面宿儺(虎杖悠仁)を自分たちの側に引き込むことも同時に狙っていました。この事件は多くの犠牲者を出し、呪術廻戦の物語において重要な転換点となっています。
そんな大規模事件に発展した「渋谷事変」の始まりは、”一般人のみを閉じ込める帳”が渋谷に降ろされた事から始まりました。
呪術廻戦「渋谷事変」は、いつ起きたのか? 時間軸の整理
呪術廻戦における重要な章(ストーリーアーク)となる「渋谷事変」は、2018年10月31日に起きました。
主要な出来事とその時期について
呪術廻戦のストーリーは主に2018年を舞台としていますが、それぞれの編やキャラクターのバックストーリーで時間軸が絡み合って、複雑な構成となっています。ここでは「渋谷事変」がいつ起こったのか、関連する主要な出来事と共に時系列をおさらいし、渋谷事変に至るまでの内容を整理してみましょう。
まず基本的な舞台となる年は2018年で、この年の6月に主人公の虎杖悠仁が両面宿儺の指を取り込みました。続いて、同年の9月から10月にかけて、虎杖悠仁、伏黒恵、釘崎野薔薇が特級呪霊・呪胎九相図と対決する「起首雷同(八十八橋)」編が繰り広げられました。
この事件の後に、2018年10月31日に「渋谷事変」が勃発する形となります。ちなみに、この年以前の出来事としては、五条悟と夏油傑の過去編が描かれた「懐玉・玉折」編が2006年の話であり、また「呪術廻戦 0」では、乙骨憂太の物語が2016年11月から2017年12月24日までとされています。
時期 | 主なイベント |
---|---|
2006年 | 五条悟が伏黒甚爾と戦い覚醒、夏油傑が闇に堕ちる(懐玉・玉折編) |
2016年11月 | 乙骨憂太が完全秘匿での死刑執行宣告を受ける (呪術廻戦 0) |
2017年12月24日 | 夏油傑が百鬼夜行を決行、乙骨憂太に敗れる。夏油傑は五条悟に呪詛師として殺害される。(呪術廻戦 0) |
2018年6月 | 虎杖悠仁が両面宿儺の指を取り込む(第1話) |
2018年9月〜10月 | 虎杖悠仁、伏黒恵、釘崎野薔薇が呪胎九相図と特級呪霊を祓う(アニメ第1期 最終24話) |
2018年10月31日 | 渋谷事変が勃発。呪詛師(夏油傑)や呪霊が渋谷で暗躍開始。 |
呪術廻戦「渋谷事変」の発生理由は? なぜ起こったのか
「渋谷事変」は、夏油傑(偽夏油)と特級呪霊と呪詛師たちが連携して、規格外に強すぎる「五条悟」を無力化する目的で引き起こされました。
特に注目すべきは、「なぜハロウィンの渋谷が選ばれた」のかという点です。この日と場所は多くの一般人が集まるため、五条悟を疲弊させる絶好の機会とされました。これは、呪力を持たない伏黒甚爾がたった一人で高専時代の「五条悟」を一度倒した時の戦略と似ています。
目的 | 獄門疆を使った「五条悟の封印」 |
実行者 | 夏油傑(偽夏油)・特級呪霊・呪詛師 |
場所とタイミング | ハロウィンの渋谷 |
アニメ「呪術廻戦」第2期は、どこまで描かれる?
アニメ「呪術廻戦」第2期は、 原作コミックス16巻の第136話「渋谷事変53」までは確実に描かれる事になるでしょう。
理由としては、下記が挙げられます。
- 「渋谷事変」のサブタイトルがついている原作エピソードは、第136話「渋谷事変 53」まで
- MAPPAは、基本的に「原作3話分をアニメでは1話」として丁寧に描いている
- アニメ2期「懐玉・玉折」は全5話、「渋谷事変」は全18話と既に告知されている
- アニメ第2期キービジュアルに、渋谷事変の後半に登場する「京都校」のキャラクターも描かれている (東堂葵以外の西宮・加茂・禪院らの京都校メンバーは、終盤の原作134話で登場する)
- アニメ第2期「渋谷事変」のPVにて、三輪霞のシン・陰流「抜刀」シーンが描かれている (=原作134話で登場するシーン)
以上の理由から、原作エピソード「渋谷事変」の最終 第136話「渋谷事変 53」まで描き切ると思われます。
その他にも、アニメ「呪術廻戦」第2期(渋谷事変)は、単行本8巻 原作64話「そういうこと」から始まりましたが、Bパートからはコミックス第9巻第79話「宵祭り」に移りました。
これをエピソードで合計すると原作の「そういうこと」1話 + 「宵祭り (79話〜82話の計3話)」 + 「渋谷事変」計53話の合計57話分がアニメ2期(渋谷事変)の対象と考えられます。
原作エピソード3話分をアニメの1話分として描いているアニメ「呪術廻戦」ですので、「対象エピソード 計57話 / アニメ2期の話数 全18話 = 約3.16話」となり、脚本やシナリオで調整すると「3話ずつ」の丁度良い区切りで、原作 第136話「渋谷事変 53」まで進むでしょう。
ただし第137話「乙骨憂太」の再登場シーンでアニメ2期は終わる可能性も
呪術廻戦の原作漫画における「渋谷事変」のサブタイトルを冠したエピソードは、第136話までです。
この範囲がアニメ第2期で描かれると、PVの内容や告知されている全話数を考慮すると「第136話までだろう」と一般的に考えられています。しかし、第136話の次に描かれた第137話「堅白」には一つの重要なポイントがあります。
巻数 | 話数 | サブタイトル |
---|---|---|
16巻 | 136話 | 渋谷事変53 |
16巻 | 137話 | 堅白 |
「渋谷事変」の物語に終止符がついた第136話の次に描かれた、第137話「堅白」では、劇場版「呪術廻戦0」の主人公である『乙骨憂太 (おっこつ ゆうた』が、短期集中連載以来(呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校)の再登場および現代(2018年)では初登場します。
乙骨憂太は第137話のラストシーンで衝撃の一言「虎杖悠仁は僕が殺します」と宣言するのです。このシーンで、アニメ第2期を終わらす事での「引きの強さ」を考えると、第137話まで描く可能性も十分あるでしょう。
呪術廻戦 アニメ第2期「渋谷事変」編は、漫画の何巻何話から何巻何話まで?
呪術廻戦の原作漫画で「渋谷事変」編が描かれているのは、単行本第10巻の第83話「渋谷事変」から〜第16巻の第136話「渋谷事変53」までとなっています。「渋谷事変」編は、話数で換算すると合計53話、コミックスでは7巻分になります。
「渋谷事変」のおさらいや予習をするなら?
「渋谷事変」編の復習や予習がしたい方は、原作コミックス第10巻「宵祭り」から読み返したり購入すると、メカ丸こと「与幸吉」の話も振り返りながら、渋谷事変編の全体像が把握しやすいでしょう。
呪術廻戦「渋谷事変」の生存者と死亡者は?
呪術廻戦の「渋谷事変」は、単行本の10〜16巻の計7巻、全53話に渡る壮絶な戦いが描かれました。この戦いは、「五条悟の封印」を目的としていましたが、その過程で多くのキャラクターが命を落としました。
ここでは、この渋谷事変で死亡したキャラクターと生き残ったキャラクターを、敵味方を問わずご紹介。
【呪術高専側】味方キャラクターの死亡者一覧
キャラ名 | 生死 | 渋谷事変での出来事と死因 |
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七海健人(ななみけんと) |
死亡 |
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釘崎野薔薇(くぎさきのばら) |
生死不明の重体状態で保管 |
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禪院直毘人(ぜんいんなおびと) |
死亡 |
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メカ丸 (与幸吉) |
死亡 |
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【呪詛師・呪霊側】敵キャラクターの死亡者一覧
渋谷事変の裏に潜む「偽夏油 (羂索)」の真の目的は?
呪術廻戦の「渋谷事変」は、敵味方に多くの犠牲を出しながら、呪詛師「偽夏油(羂索)」が呪霊たちに提案した計画「五条悟の封印」を達成する結果となりました。しかし、これは彼の究極の目的、すなわち「人類を強制的に進化させること」のための前段階に過ぎないようです。
なぜ偽夏油(羂索)は五条悟を封印したかったのか?
渋谷事変後、虎杖悠仁、伏黒恵、九十九由基、脹相は天元様に「死滅回遊(しめつかいゆう)」についてアドバイスを求めに行った際、羂索(けんじゃく)が過去に「六眼持ち」の呪術師に二度敗れていたという事実を聞かされます。
五条悟は「六眼持ち」+「無下限呪術」の呪術師として、羂索が達成しようとする目的を阻む大きな障害であると考えられ、羂索自身も「君強過ぎるんだよ。私の目的に邪魔なの」とハッキリ語っていることから、目的達成のためには「獄門疆(ごくもんきょう)」を使って「最強の呪術師・五条悟」を封印する必要がありました。